微生物試験(一般生菌数)
ー自然汚染菌を用いたコロニー計数の技能試験ー
のご案内
試験の概要
|  | 現在、食品企業の試験室をはじめ、食品分析を受託している試験所は、さまざまな微生物試験を行っておられます。試験結果は品質管理、栄養表示あるいは衛生管理を判断するための重要な役割を担っています。 こうした試験を担当している皆様は、ご自身が行っている試験結果が適切かどうか、不安になることがあるのではないでしょうか。 その不安を解消するためのひとつの方法として、他の試験室と同じ試料を試験し、その結果を比較することにより客観的な評価を行う技能試験プログラムがあります。技能試験プログラムに参加することで、試験室の試験能力の把握や、試験担当者の実施手順の見直し、さらには信頼性の向上に役立てることができます。また、結果に関する解説とご質問にお答えするフォローアップセミナー(オンライン)を開催いたします。 | 
本プログラムの特徴は:
■試験項目は一般生菌数です。
・一般生菌数は、原材料、中間製品あるいは最終製品の評価に用いられる衛生指標菌のひとつです。食品衛生法に基づく基準の有無にかかわらず、試験室であれば必ず実施している試験項目です。また微生物試験の基本の技能は生菌数の測定です。
■自然汚染試料※を提供します。
・試料は、均質化した魚のすり身調製品(未加熱)です。菌を添加したものではありません。一般的な技能試験プログラムでは、意図的に菌数を調整したサンプルを提供することが多いようですが、本プログラムのサンプルはシンプルに原材料を混合して調製していますので、試験室で日頃試験している食品に近い性質を持っています。
■通常実施されている試験手順で参加できます。
・試験法の指定はありません。
・通常実施されている初期懸濁液調製(抽出操作)手順からの評価が可能です。
・試験の手順の妥当性を確認するだけでなく、改善にもご利用いただけます。
※自然汚染試料の特徴:人工的に添加した菌ではないため、生育スピードがまちまちの実際の食品検査に近いコロニーが形成されます。どこまでをコロニーとしてカウントするかの計数技能を確認します。
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一般の内部質管理用標準物質のコロニー形状   Staph Express CRM(nsi lab社): 凍結乾燥冷凍保存品 | 
自然汚染菌(JBCO技能試験試料)のコロニー形状 魚肉すり身冷凍保存品 | ||
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株式会社ファスマック 布藤聡氏による撮影
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標準寒天培地(森永生科学研究所) 35℃、48時間培養 | 
日常的に食品微生物の検査を実施されている方ならどなたでも参加可能です。
| 微生物試験 | |
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| 試験項目: | 一般生菌数 | 
| 試 料: | 魚のすり身調製品(自然汚染品)<冷凍でお届けします> | 
| 試験方法: | 通常実施している方法で実施してください(指定はありません) | 
| 試験回数: | 1回 | 
| 結果の評価方法: | z-スコアによる | 
| 申込開始: | 2025年8月1日(金) | 
| 申込締切: | 2025年9月26日(金) | 
| 試料発送: | 2025年10月6日(月) | 
| 結果報告締切: | 2025年10月30日(木) | 
| 参加費(税込): | 一般 17,600円 会員 16,500円(JMAC会員、食品衛生協会会員・特別会員、AOACIJS会員、AOAC日本賛助会員) | 
| 報告書発行: | 2025年11月下旬頃(予定) | 
| フォローアップ セミナー (オンライン開催): | 12月17日(水) | 
